【aph】セカイはいつか飽和して【dc】【prsk】
第2章 薫風が帯びる
︎︎腕にかけて下げた手提げ袋に煩わしさを感じる。
「普、重いなら持つよ」
︎︎まふゆがそういう。僕の背丈的に袋を引きずりかけているから気にかけてくれたのだろう。
「ありがとう。でも、大丈夫」
「本当? ︎︎さすがにあんたの家には行かないけど、途中までなら持てるよ」
「ううん。いらない」
︎︎そよ風が吹く外で、前髪が若干跳ね上がった。そっ、と手で抑えた。
(奏もまふゆも僕と同じぐらい持ってるし、絵名と瑞希に関してはその倍……。流石に、ね)
「……!」
「……!!」
「普……!」
「……」
︎︎そんな僕に奏たちは表情を和らげた。何か変な言動でもしたのか。