【aph】セカイはいつか飽和して【dc】【prsk】
第1章 邂逅事変
「……普ちゃん! ︎︎普ちゃん!」
「……? ︎︎……ぁ」
やっと言葉にできたのは情けないものばかり。どうやらこの人にも刃物が刺さった痕跡はない。刃物もそこら辺の床にころがって、たった今コナンが回収したようだった。
(じゃあ、あの音はただの幻聴だったってこと?)
刃物を刺す音を聞きすぎて本物かどうかが見分けつかなくなってしまったようだった。
(良かった……のか?)
何を持って良いと判断するのかはよく分からない。それでも誰も怪我をしていないという事実は喜ぶべきかもしれない。
「普ちゃんも大丈夫?」
フェリシアーノの言葉に小さく頷いた。
「そっか〜。よかった〜」
︎︎口調が呑気そうなのにその視線は犯人に向けられていて鋭い。
(この人、本当にあのフェリちゃ?)
︎︎どことなく湧き出てくる違和感。僕は考えるのをやめた。