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【aph】セカイはいつか飽和して【dc】【prsk】

第1章 邂逅事変


 ︎︎グチャッ


 ︎︎鈍い音がこだまする。同時にノイズが混ざる。耳は不快感でいっぱい。視界もぼやけていてよく見えない。頭の中では警告音が鳴り響く。なのに、それでも、心の奥底で誰かが囁く。


(ああ、やっとシネル……!)


 ︎︎その期待と現実の温度差が、吐き気がするほど気持ち悪い。僕は頭を押さえて蹲った。


「れ、普ちゃん、大丈夫?」


 ︎︎パッ、と視界のモヤが晴れたような気がする。クリアになった視界に映ったのは、茶髪の男____その奥では、犯人が女子高校生毛利蘭の空手の餌食になっていた____だった。その犯人の手首には手錠らしきものがついている。あれは高木刑事がつけたものだろうか。


(……死んでない……?)


 ︎︎不謹慎かもしれないけど、なんとなく安心ができたような気がする。


(それにしても、僕はどうして切り殺されていないのだろうか)


 ︎︎すっかり来ると思った衝撃だったので、意外だった。僕は何一つ痛くは無いし、怪我もしていない。不思議だ。一体何があったというのだ。
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