第1章 人生何が起こるか分からない
瀬名side…
自分だけがこの世界へ飛ばされて何も分からなくて自分が知っている”江戸時代”とは全くの別物で泣きながら酷く混乱していた。
あのパソコンさえなければ…。源外のじーさんめ…絶対元の世界に…。
ダメだ…このままでは逆上せちゃう…お風呂から出なきゃ…。
私はフラフラしながら浴室から出る。
タオルっと…
『あ、あれ?… 目眩とまんな、い、…。』
バタンと言う単語が正しいだろう。
「おい!!大丈夫か!?」
微かに土方さんの声が聞こえる。でも私の意識はそこでとぎれてしまった。
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『……ん…。』
あれ、私風呂場に居て確か倒れて…。
ハッと起き上がると羽織が少し雑に着せられていて部屋を見渡すと、近すぎず遠すぎずの距離、部屋の襖の横で土方さんが座って目を閉じていた。
よく考えろ私。
その1. 土方さんから羽織を貰って風呂に浸かった。
その2. 少し我を失いかけたけど泣いていた私はのぼせてしまうと思って浴室から出た。
その3. 倒れたのは覚えてる。でも受け取った羽織を着たおぼえがない。
そして土方さんが私が今いる部屋にいる。
大凡の予想はついた。きっと倒れた私に羽織を着せてくれたのは土方さんだろう。
頭を整理しているうちに顔が熱くなるのがわかる。きっと鏡で顔を見れば茹でタコみたいだと思う。でも土方さん寝てるし羽織もう少しちゃんと着こなそうと布団から立ち上がろうとすれば、まだ軽い目眩に襲われてフラフラと、でも頑張ってその場で羽織を着直そうとする。
『こ、これが、こう…で、こうして…。』
「起きたか。」
『!?…ひゃああああああああああ!!!!!』
思わず失礼なことに悲鳴を上げてしまった。