第1章 人生何が起こるか分からない
近藤、土方、沖田は瀬名の叫び声に目を丸くする。
『江戸ってもっとこう…徳川家康がー!とか、ペリー来航ー!とか…。』
「将軍様ならいるが家康では無いな…。ますます疑問だ。」
土方まで頭を悩ます。だが考えても仕方の無いことだと思った近藤は土方にこう命じた。
「これは俺たちでどうにかなる問題じゃない。落ち着いたら瀬名ちゃんを連れて万事屋に行ってこい。」
「はっ!?なんで俺があんな所行かなきゃいけねーんだよ!!」
「瀬名ちゃんのためだ。瀬名ちゃんは帰りたんだろう?」
「はい、仕事もありますし、大事な家族もいるので…。」
はぁ…とため息を付き土方は諦めた様子だった。わかったよと言って土方はどこかへ行ってしまった。
”万事屋”という近藤の言葉に少し引っかかったが、帰るためなら仕方ないと思いその場で近藤と沖田と話していた。
「まあ、しばらくはここに居るといい!頬の怪我もあるしな!この屯所で困ったことがあれば誰にでも聞くといいさ!」
明日も朝が早いということで3人は解散することになった。
近藤と沖田は別の方へ歩いていく。瀬名は近藤におやすみなさいと伝え沖田を追った。
『沖田さん!』
「どうしたんですかい?瀬名さん。」
『昼間は助けてくれてありがとうございます。』
当然のことをしたまででさァ。と言われ、それに加え返ってきた言葉が礼は局長にという事で、案内してもらう事になった。
それまでに沖田の話を聞かせてもらっていた。
新撰組一番隊隊長であること、そして姉がいたこと、その姉が亡くなったこと、そしてその姉と土方が、お互いが想い人であったこと。
そんなこと聞いていいのかと瀬名は内心思っていたが、今日会ったばかりの自分にここまで話をしてくれるのが嬉しかった。
そして話しているうちに土方の所へと着いた。