第1章 人生何が起こるか分からない
部屋を移り近藤が瀬名が混乱しないよう、順を追って話を聞いていく。
と、その前に…
「ひとまず、瀬名ちゃんチンピラに殴られたところを手当しよう。」
『へっ?あ、そういえば私殴られてましたね忘れてました。』
「わ、忘れてた!?と、とりあえず山崎、頼む!」
「はい!局長!」
その元気な声とともに襖がピシッと開けられ、私の方へ箱を持ってスタスタとやってきた。どうやら救急箱みたいなものらしい。
「はい!これで大丈夫です、少し腫れてるから無理はしないでね!」
『ありがとうございます。あの、お名前は…?』
「山崎です!山崎退!よろしくね!」
そう言ってこの元気で爽やかな青年に私の腫れた頬はしっかり手当され、湿布であろうか、頬がヒンヤリしていた。女の子の顔に殴りを入れるなど許せないと山崎は怒っていた。
そして山崎が部屋から居なくなり、本題へとはいる。
元の世界へ帰る為には源外の力が必要な為、本来この世界に来てしまった理由は偽ることになってしまったが、結論、タイムスリップだということを伝えた。
「タイムスリップか…。実際にそんなことが有り得るのか…?」
近藤が下を向き眉間に皺を寄せ顎に手を当て考えている。
「近藤さん、この服装からしてあり得ないことも無さそうですぜ。いくらお偉いさんでもこんな服装みたことないでさァ。」
「身分が分からない以上下手に外に出すのもあれだな。」
沖田と土方がそう言った。確かに別の世界からやってきた人間等異質であり、はい、そうですか。とは新撰組からすれば中々難しいものだった。
そこで口を開いたのは瀬名だった。
『あの…質問なんですけどいまのこの時代は何時代なんですか?なんか訳の分からない生き物もいましたし…。』
「今は江戸だ。お前の見た生き物は天人だ。」
「江戸…、天人…、そうなんですね。って、ええええええ!!!!」
瀬名の叫び声が部屋に響いた。