第1章 人生何が起こるか分からない
その声がした方を向いて見ると明るい茶髪の黒い服を着た少年が立っていた。
なにやらメガホンらしいものを持ってこちらに話しかけている。
「チッ新撰組かよ!」
「御用改めである、神妙にお縄につきやがれ。」
「土方さん、あの女の子助けてきてください。」
「お前は何もしねェのかよ!!!仕事しやがれ!!!」
そう言って土方と呼ばれる男がこちらに向かってくる。こちらもまた容姿の優れた男で、短くもなく長くもなく丁度いい長さの男だった。
しかし今はそれどころでは無い。
そう簡単には男たちも瀬名を離そうとはしない。
「幕府の犬め!どっかいきやがれ!こっちはお楽しみ中なんだよ!!!」
「殺すとか言ってたな、殺人未遂も追加だ。」
そう言ってタバコに火をつけた瞬間、瀬名達の後ろで爆音がした。瀬名は何かと思えば左側の方で煙がモクモクと出ていた。
何が起こったか分からない瀬名はまた黒服を着た男たちを見ると、こちらに近づいている土方と呼ばれる男が顔が引きつっているのと、その遠方で茶髪の少年が大砲らしきものをたずさえていた。
煙が出ているのであればもうそれは撃った後なのだろう、大砲からも煙が出ていた。
「総悟てめぇ!!!俺まで殺す気だったろ!!!」
「チッ、外しちゃいやしたか。」
「チッじゃねェ!!後で覚えてろよ!!!」
そう言って土方と呼ばれる黒服をきた男が物凄い速さでこちらに向かってくる。
そして血相を変え剣を抜き男たちに向けようとしていた。
「ひ、ひぃぃい!!」
「すいませんでしたぁぁぁ!!!」
そして男たちは無事掴まり瀬名は解放されたのだった。
パトカーに運ばれている最中に男に声をかける。
『あ、あの!』
「あ?なんだ?」
『助けてくれてありがとうございました!このお礼はいつか必ずします!あ、あと…』
「礼なんざいらねェよ。こっちも仕事で当たり前でしたことだ。んで、なんだ?」
『土方さん、ですよね?もしかして新撰組の方ですか?土方って土方歳三さんですか…?』
「俺は十四郎だ。大砲打ったのは沖田総悟。新撰組だ。」