第1章 人生何が起こるか分からない
『じゃあ、早く何とかしてくださいね。では、また来ます。』
「すまんのぅ…。」
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そして地図を見ながら歩いていると自分の服装が逆に異様なのか、周りの着物や甚平を着た女性男性からの視線が酷かった。早く新撰組とやらに向かいたかったが、もちろん土地勘も無いため時間がかかり遂には迷子になってしまった。
『はたまた、ここはどこですか…。てか新撰組ってなんか聞いたことあるような…。』
「お嬢さんこんなところでなにしてるの?」
「俺たちと一緒にいいことしない?」
ひとけの少ないところまで迷ってしまった瀬名は二人の男に声をかけられる。こんなところで声をかけてくるなんてことは、瀬名は大体予想はついた。
『しませんしません。さあ行った行った邪魔なんですよ道探してるんですから。』
「なんだこいつ生意気だな。」
そう言った一人の男が瀬名の手を掴む。ゲンコツをかますことはできてもさすがに腕を掴まれてしまえば男の力には到底叶うはずも無く、壁に押し付けられてしまった。もうひとつの腕はもう1人の男に掴まれ絶対大ピンチの状況だが、瀬名は至って冷静だった。
『飢えてるんですね。そして暇でもある。』
こんな状況でも相手を煽る瀬名。
微動だにしない瀬名に男たちに火がついた。
「チッ、益々生意気な面してやがる。その面泣き顔に変えてやる。」
ナイフを取り出し瀬名の首元に突きつける。
それでも表情が一切変わらない瀬名に痺れを切らしたのかナイフを持っていた男がナイフを持っていない手で瀬名の顔に拳を1発いれた。
それでも尚表情が変わらない、むしろまるで殺気を出しているかのような表情で相手を見つめる。
「こ、こいつ!!殺してやる!!」
「おーい、そこのあの2人〜。暴行とわいせつで逮捕しまーす。」
はたまた知らない声が聞こえてきた。