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恋人未満、友達以上…

第1章 久しぶりのティータイム


「もしもし?何?」
『何?じゃねぇって。なんで最初の電話に出ねぇの?』
「言ったでしょ?今日友達と一緒だからって」
『聞いてるけど、ただの友達なら俺との電話でれるだろ?』
「久しぶりの友達なの。いつも私が連絡する時には出ないくせに…」
『「俺と俺と自分一緒にするのやめねぇ?』
「はい?」
『男の付き合いと、ちゃらちゃらした女のつきあいを一緒にするなって事。それで?今日は来れんの?』
「…行かない」
『は?マジで言ってる?』
「本気だよ。今日は行かない」
『いけないならまだわかるけどよ?!』
「じゃぁね、」

そう言って通話を切った雅。同時に小さなため息が漏れだしたことにジュンスが気づかないわけもなかった。

「…そういう事」
「ごめん…なんか変なところ見せて」
「大丈夫。それよりも雅のが心配」
「なんで?」
「なんでって…今にも泣きだしそうな顔してる。」
「気のせいだよ。こんなのも慣れちゃったし」

へらっとした愛想笑いにも似た笑みを浮かべた雅をただじっと見つめたジュンス。触れるでもなく、慰めの言葉をかけるでもなく…ただじっと見つめていた。

「…だから、さ?大丈夫!」
「ハァ…彼氏との約束蹴ってまで僕と居ていいの?」
「ん、ジュンスとだから居たい」

そう言えば笑いかける様に俯いた顔を持ち上げた雅だった。ケーキも食べ終わり、雅は紅茶を、ジュンスはコーヒーを飲み終えたタイミングで『外、あるこっか』と雅は連れ出すことにした。
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