• テキストサイズ

悪役令嬢に転生したけど推しが中の人だった件について

第13章 好感度アップイベント!後夜祭のダンスパーティー


ダンスフロアの端で、その光景を見つめる三人の令息。

レオンは唇を噛み、拳を握りしめていた。

 
「……やっぱり、ルシアン様には敵わないのか」

 
試すように彼女を見てきた自分の立場が、今は悔しさに変わっていた。
 
ノエルは肩をすくめ、苦笑を浮かべる。

 
「面白いと思っていたのに……本気で持っていかれるとはね」

 
軽やかな調子の奥に、ほんの少しの寂しさが滲んでいた。
ユリウスは静かに目を細め、深い溜息をついた。

 
「……昔のヴァイオレットとは違う。だが、それを見抜いたのはルシアンか」

 
疑わしげに見ていた彼の眼差しが、今は認めざるを得ないものへと変わっていた。


三人の令息がそれぞれの感情を抱えながら、中央で踊る二人を見つめていた。
その視線は嫉妬と諦め、そしてほんの少しの敬意を混じえた複雑なものだった。
/ 128ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp