第4章 残る想いと結ぶ誓い
「……大人しゅうしとき。逃がす気、ないから。」
そう言って直哉は仁美の髪を耳にかけ、またキスをする。
直哉の手が頬を包み、仁美は直哉のキスを受け入れてしまった。
怒っているのに、顔を赤らめる仁美を見て、直哉は笑った。
「ええこや。ほな、続きしよか。」
そう言ってさっきよりも強く仁美の腰を引き寄せる。
お腹にいつの間にか固くなった直哉のモノが触れた。
キスを繰り返しながら直哉の手は、背中から仁美の下半身に伸びていく。
直哉の指が仁美の中に入ってくる。
一緒に入ってくるお湯の感覚に、仁美は腰を浮かせた。
「……性欲、強ないんちゃうん?」
「そやけど……俺ら夫婦やろ。なんも問題あらへんやん。」
「……結婚式の初夜に、他の女んとこ行く旦那なんかいらへん。」
「…仁美、ええからいっぺん黙り。」
そう言って直哉はまたキスすると、仁美を抱き上げて湯から上がった。
湯の縁に座ると、自分の膝に仁美を跨がせる。