• テキストサイズ

【呪術廻戦】禪院直哉と返命の妻【R指定】

第2章 奪われた初恋と手に入れた女


「泣きそうな顔しとったで。お前が“俺選ぶ”言うた瞬間にな。」

仁美 の肩が少しだけ揺れると、直哉はそれを見逃さない。

むしろ愉しそうに息を漏らす。




指先で頬をなぞりながら、視線を逃がすたびに顎を軽く持ち上げる。

そして仁美の唇に触れると、慣れたキスをする。





舌が絡んできても、仁美は直哉に従うようにその舌に応じた。





キスは静かで長い。

言葉を奪うように深く、息を吸い取るみたいにねっとりと。





離れた瞬間、直哉は仁美の髪を指に絡めてゆっくり引いた。

「そない顔して、悟くんの前では泣かんかったんやろ?えらいなぁ。悟くんの前ではええ子したんやな。」





それでもなにも言わない仁美に、直哉は静かに目を細めた。




「……なぁ、仁美。悟くんに全部バラしたら……どんな顔する思う?」




その言葉に仁美の胸が強く鳴った。

その声は優しいのに、言ってることは悪意しかない。




仁美は反射的に直哉の胸を掴んで、声を震わせて言った。
/ 95ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp