第7章 禪院と事情
「っー……っ…はっ……っ。」
「っ…………。」
耳元で直哉の吐息が聞こえて、彼の震えている腕が仁美の頭を撫でた。
続けて聞こえる荒い呼吸と共に、中で彼のモノが脈打ちながら動いている。
仁美は直哉の全てを受け止めたままゆっくりと目を瞑った。
首元に触れる吐息が離れて、直哉が顔を離したのが分かった。
直哉は合わせていた体を起こすと、散々組み敷いていた仁美を見下ろした。
仁美の肩はまだ息をしていて、赤く染まった背中は呼吸と同じ動きをしていた。
髪に隠れて、顔が見えない仁美に目を細めた。
直哉が髪を掻き分ける。
現れた仁美の顔は、与えられた快楽に酔って頬を紅潮させていた。
潤んだ目が揺れて直哉を見た。
「…なんや、足りひんのか?」
まるで誘うようか目線に、直哉は揶揄うように笑った。
声を出そうとしても掠れてしまって、仁美は直哉を睨んで答えを伝えた。
再び仁美に体を合わせた時に気が付いた。
先程よりも体が熱い。
かなり熱い。