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【NARUTO】夢見が丘【トリップもの/中編】

第5章 夢小説っぽい!!



シズネさんの後ろについて、アカデミーをぬけ、待機所へと歩く。
シズネさんだぁ…豚さん抱っこしてる…可愛いなぁ~。

「何か、キョロキョロしてますが…何か気になることでもありますか?」

歩きながら振り返り、シズネさんが声をかけてきた。
私は違うんですと顔の前で両手を振り答える。
『す、すみません。ちょっと…あの…嬉しくて…懐かしいなと…』

本当は初めて見るアカデミーに興奮していたのだが、昔通っていたという過去設定を思いだし、慌てて答える。

「そうでしたか…あ、着きました。とりあえず事務所のほうで一通り説明しますね。あ、イルカさん!」

シズネさんが、事務室の奥に座るイルカさんに声をかけると、何とも漫画通りの爽やかな笑みでかけてくる。
「何でしょうか?」
「こちら、太巻瑠璃さん。今日からこちらで事務の手伝いをしてもらいます。ついて色々と教えてあげて下さい。」

イルカ先生…爽やかな素敵お兄さん…。
興奮から倒れそうになるのを堪えながら、ぽわ~んと眺めていると、呼ばれてもいないのに続々と男性が集まってきた。

「分からない事があれば何でも聞いてね!」
「初めまして♪よろしく」
「名前は何ていうの?」
「これから宜しく!」
「か、彼氏いますか!?」

突然囲まれるように迫られた瑠璃は、驚きのあまりシズネの服をつまんでしまう。

((((……よっしゃ!可愛い子きたー!!!)))))


そんな男性陣の思いは露知らず、マイペースに私は挨拶をする。

『は、初めまして。初日からご迷惑をおかけしましてすみません…。太巻瑠璃といいます。未熟者ですが…その…宜しくお願いします…。』

人前で話すのが苦手ながらも、勇気を振り絞り挨拶をした。
モジモジしてしまい、鬱陶しくはないだろうか…不安から耳まで真っ赤に染めうつむいてしまう。

(((((うわ…可愛い…)))))


いじらしいと…歓喜の思いを馳せていると思うはずのない私は、挨拶が終わるとパチパチと拍手をくれる、新たな同僚達に、ほっとしていた。
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