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【NARUTO】夢見が丘【トリップもの/中編】

第4章 夢だけど夢じゃなかった



『お、お父さんの同期って…誰がいたっけ?』
「あぁ…俺のひとつ下に日向兄弟、5つ下に猪鹿蝶トリオだから…まぁ、そこら辺とは同期になるかな」

……………

「伝説の三忍は…お前も知ってるだろ?あの人たちとも一緒に任務したこともあるぞ!」

………………

「で、そんなこと聞いてくるなんて珍しいな。なんだ忍になりたいのか?」


開いた口が塞がらないっていうのは…本当に塞がらなくなるから出来た言葉なんだね…。


『あ、ありがと…お父さんと話ししたかったんだ……じゃ、じゃあお休みなさい…』

「そうか。お前もいちを、アカデミー通ったんだから、修行つけろっていうなら俺が今からでもつけてやるぞ♪」




What?

今なんと…?


ドアノブに手をかけたままで固まる私に、父はご機嫌な様子で続けた。


「今はもう勤めてないが、上忍師として子供たちを見ていた頃が懐かしいなぁ」



もはや、上忍師だったことにもう驚く気力もない…。
さっきから、それはそれは有名な方々の名前がバンバン出てくるのだけれども…。お父さんって、実はすごい忍者なのだろうか…?
それって…まずいのではないだろうか。
私はあくまでもヒッソリコッソリ、たまにドキドキなトリップライフが送れたら幸せだなぁアハハ…くらいにしか思っていなかったわけであって…。
しかも、私…アカデミーに通ってるしね…。
もう、どうしてこんなややこしい設定の夢に入り込んでしまったの!!!
あぁあああ!!


「お、おい。父さんなんか…まずいこと言ったかな…?」

声にださずとも、喜んだりがっかりしたり、怒ったりうなだれたりと、一人百面相どころか、千面相をしている私に、眉をしかめて心配そうにのぞきこむ父。

「身体が弱かったから、途中で退学したからな。可哀相なことをしたと、思っていたんだ」


寂しそうな声と共に、父から告げられた過去に、私は少し複雑な気持ちになった。


そうか…、私、こっちの世界でも学校あまりいけなかったんだ。


「しかし、忍に少しでも興味があるようで、父さん嬉しいぞ。今回の仕事を勧めたかいがあった」
『えっと…上忍待機所の…事務?』

どうやら、父が見つけてきてくれた仕事のようだ。
現実世界では何とか自分で仕事を見つけて働いていたのだが、
私25までこの世界でニートだったなんて…嫌なんですけど…。
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