第5章 5話
〜♪♪〜♪〜
だいぶ寝てて
幸せな温もりで微睡んでたら
スマホの着信音がかすかに聞こえて
相手はゆりだった
つーちゃんを抱きしめたままとりあえず通話ボタンを押して耳に当てる
「あー。……はよ。どした?」
「ごめんなさい。まだ眠ってた?」
一声で寝起きだと気づいたらしいゆりはなんか申し訳無さそうな声出して
「んー。…ちょっと待ってね」
スマホの画面を再度確認して時間を確かめる
思ったより寝てたみたいで
「あー。もうこんな時間か。めっちゃ寝た。
…おはよ」
朝から目の前にはいない親友にいつも通りの朝の挨拶をする
「おはよ。たいちゃん今大丈夫?」
「うん。もう起きなくちゃ。電話ありがとう」
手を離して少し伸びをした後、またつーちゃんを抱き寄せて
「ふふ。ほんとに寝起きだね。想像ついちゃう」
いつもの俺のだるだるな寝起きを想像してクスクス笑ってるゆり
「ハハ。多分ほんと想像通りだと思う」
気だるくて目を閉じながらそんなことを口走った
「あのね。…さっき荷物が届いたの。………ほら、たいちゃん最近放浪中でしょ?急ぎだったら何処かで待ち合わせる?」
(放浪中)
まぁ、そうなんだけど。
すっかり飼い主気分のゆり
いいんだけどね
なんか嬉しいし
「え……荷物?なんだったかな、、あ!多分それ新しく買った服だわ!間違えてそっちの住所にしちゃったのかも」
「そうなんだ。洋服なら、洗濯しておく?」
「いーよ。大丈夫。今日取りに行くよ」
はぁ。とため息とあくびが混ざる
「わかった…………たいちゃん?」
なんかちょっと声低くして言われて
「ん?」
「あの…和さんとね?少し、心配というか、、。」
もじもじしだして
なんか後ろで、ふふ。って笑う声聞こえて
あ。これ和さん聞いてるな。だいぶ近い距離で
「あー。…ハハ。ほどほどに。だろ?うん。大丈夫。今度話させて」
寝てるつーちゃんを一度ふわっと頭を撫でた後起き上がってリビングに向かう