第5章 5話
タバコ吸って
はぁぁ。と出した煙は
あっという間に消えて
なんか身震いして
肌寒い季節だからか
燻った思いの所為なのか
暫く吸ってて
なんか2本目に手を出してたら
視線を感じて
振り向くと
「あれ?起きちゃったの?」
控えめに覗かせるつーちゃんは首を横に振るだけで
「ごめんね。人の家で。我慢出来なかった」
へらっと笑っておいでと手招きすると俺の隣に座った
「もうちょいで終わるから。…寒い?」
首を振るだけのつーちゃんは
なんか難しい顔
見つめられて
「そいや吸ってるとこ見せてなかったかも。ちなみにつーちゃんは吸わないよね?吸い殻ゴミで見たことないし」
家政婦業で培った記憶を頼りにそう言う
「うん。吸わないよ」
あ、やっと声出した。とそんな些細なことに嬉しくなる
「じゃあ臭いよなー。ごめんな。普段あんまり吸わないんだけどね。たまーに?考え事とか。あと付き合いとかでさ」
ヘラっと笑いながらそう言って
ひと吸いし
「よし。終わり!歯磨きしてくるから先寝てて」
ぽん。と軽く頭を撫でて洗面台へ
歯磨きした後
着てた服の匂い嗅いで
若干タバコ臭感じて
身ぐるみ全部着替える
寝室
「お待たせー。…よし!つーちゃんおいで!臭いか確かめてー」
タバコ臭いかの確認を口実につーちゃんを引き寄せて優しく抱きしめる
「臭くないよー。ていうか気にしなくてもいいのに。…部屋で吸ってもいいよ?寒いでしょ?」
冷えた身体を優しく摩ってくれるつーちゃんにきゅんきゅんしながら俺もつーちゃんをいやらし、、優しく撫ぜる
「ありがとう。でもなんかポリシー?…ていうか俺の先輩も家でこんな感じだから。なんかそれに慣れちゃった。……あとさ、寝る前にせっかくつーちゃん起きてるんだから。キスしたいじゃん?」
至近距離で顔を上げるから
すぐにその唇を塞ぐ
「ふっ、、ん」
「んっ、、、はぁ。つーちゃん。お休み。」
ゆっくり食べる様なキスして
目を閉じる
ぎゅう。と抱きしめて
俺の気持ち伝われー!なんて
馬鹿なこと考えて
願わくば幸せな夢を