第4章 4話
お風呂を上がりにつーちゃんの髪を乾かしてて
「あ、さっそく連絡きてる」
「ん?小野さんから?」
乾かし終えて警戒心がまるでないつーちゃんのことを背後から抱きしめる
「そう。最後の一文も素敵だよね」
見ていいのかわかんないけど、堂々とスマホを見せられて
まー。俺が見ても問題ないやつなのかなって思って
思わず小野先生からであろうメールの内容を見てしまった
燕先生。先ほどはありがとうございました。
とても話しやすい方で安心しました。
今後もよろしくお願いします。
原作有りの脚本。作者の意向も入るので大変難しい役割かと思います。
物語の事件概要や裏設定等は是非僕の口から説明させていただきたいです。
宜しければプロット内容なども打ち合わせも兼ねてお時間いただけたらと思います。
では、今日出会えた事が幸運の朝焼けとなりますように。
「……つーちゃん。気をつけて」
「…ん?なにがー?」
返事を打ちながら適当に返事をするつーちゃん
「あ、いや。…つーちゃんがいいならいんだけど。………なんか下心感じるから。それ。」
「はい?」
きょとんとするつーちゃん
いや、色々狙われてんだろそれ
「あはは!ないない!こんななんの特徴も無い引きこもりオタクなんて。可愛げもない中身は童貞のおじさんだよ?」
そんな事言って
笑いながら振り向くから
ちょっとイラッとして
「秋くん?」
「……つーちゃんは可愛いよ。後、童貞じゃない」
脇に手を入れてくるっと反転させて向かい合わせになる
そしてだんだん近づいてく
「セカンドは俺が貰ったし。その後も貰ってる」
そう言って噛み付く様なキスを
なんもわかってないつーちゃん
こっちはいつもいつも悶々とさせられてばっかりだ