第4章 4話
「…そういえば今日は食べてきたんだよね?夜飯」
「うん。そうなの。今度やる脚本の原作者の先生に会った後担当の人と。………あ、そういえば知ってる?小野和之先生!よくドラマの脚本とかしてるみたいなんだけど」
小野和之
あー。
最近ドラマとか映画で脚本してるミステリー作家さんね
そういえばつーちゃんも漫画持ってたよな
「あー。知ってるよ。俺も何回か小野さん脚本のドラマ出た。あと映画?は先輩も出てたかな」
「そうなんだ。そんな有名なんだ?私世間に疎いからなぁ」
「確かに。つーちゃんテレビ見ないしね。スマホで時間潰ししてても本読んでるかエロ本読んでるか…」
そんな事言いながら初めて家政婦した時を思い出したりして
なんか手、空いたなーってなった時に
あ、そういえば今日歌番組の生放送で雪乃さん出るってゆり言ってたなってなってテレビ付けたら
画面いっぱいに男女のお戯れが開催されてて
あとは、今みたいにリビングでつーちゃん抱きしめてたらつーちゃんがスマホでエロ漫画見てるの思わず一緒に読んじゃったり
「あはは。最初びっくりしたよなー。なんかテレビ見よって思ってつけたらアンテナ繋がってないし画面いっぱいにAV流れてくんだもん」
色々思い出して笑ってると
「うぅ。…恥ずかしい」
「ふっ……つーちゃんはそのままでいてね。………あ、そういえば小野さんの脚本てもしかしてあれ?つーちゃんが唯一揃えてる他の人の漫画」
頭を撫でるとこてん。と預けてくれて
「そうだよ。あの話のファンなんだよね。今日は嬉しかったなぁ。普通にファンとして話しかける一歩手前だったよ。結構難しい話もあるからどんな方かとおもって、、でも意外とおしゃべり好きな人だった」
「そうなの?」
「うん。気さくな人で良かった」
なんか嬉しそうなつーちゃんに
そん時は良かったね。って感情しか湧かなかったんだけどね