第3章 3話
ちょっとしてから
つーちゃんの家に行くと大分お疲れ……いや、未来の自分を想像してへらへらしてるつーちゃんがいて
なんでもこれからこの前俺が家政婦してた時よりも過密なスケジュールらしくて
仕事が比較的ゆるやかな今、また家政婦する事に
つーちゃん家
「一度。逃避行でもしたいかもしれない」
「…は?」
また変なこと言って
こっちを見ているようで視線が合わないお疲れ気味なつーちゃん
「ありがとう秋くん。これからのスケジュールを考えるだけで来週には生きているのかってところだったから」
「いーえ。つーちゃんはバーストモード入ると生活能力が著しく低下するから。家事は任せて」
今までのあれこれを思い出しながらそんな風に言うと苦笑いを浮かべるつーちゃん
「押しかけ女房ほんと助かるよ」
「あ、……うん?まぁいいか」
つーちゃんの謎発言はいつものことで
「ねぇ、漫画家さんってさ。アシスタントとか雇ったりするんじゃなかったっけ?つーちゃんていつも1人で燃えてるよね」
漫画家さんはアシスタントを何人か雇って皆んなで完成させるんだって誰かから聞いた気がしてそんな風に言うと
なんかもじもじしだしたつーちゃん
「燃え、、、あー。うん。あの、、、こんな事言うの違うと思うんだけど…」
その後なんて言ってるか聞き取れなくて隣に座って覗き込む
「なに?」
「えっと。なんていうか……は、恥ずかしいの」
両手で顔を隠すつーちゃん
「こんな漫画描いてるのに可笑しいよね」
隙間から見える耳は少し赤みがあって
「……………」
思わず口を手でおさえる
なんなの
可愛すぎんだろ
チラッと隙間から覗かれる
「なっ?!わ、笑ってるでしょ!」
震えて笑ってるのがばれて
「あ、、ごめん。だって。…あーもー!」
ガバッと抱きついて
「ひゃっ?!………へ?」
「……まじで。つーちゃんに落とされそう」
「へ?」
戸惑ってるつーちゃんなんておかまいなしに
ぎゅっと抱きしめる