第3章 3話
それからは
つーちゃんは筆がのったって言ってて
時々様子見に行ったりしてたんだけど
相変わらずだし、なんかそれが安心材料だったりした
ある日の朝
いつもの様に二宮家でいそいそ支度してると
「たいちゃん。今日一緒に飲みに行かない?」
ゆりから嬉しいお誘いをもらって
何人か来ると言うから、後から合流するね。と言って仕事に向かった
仕事後
居酒屋
「おつかれー」
個室に入るとゆりしかいなくて
「お疲れ様。あれ、今日途中から来るって言ってなかった?」
巻いた。とだけ言って速攻ビールを頼む
「あれ、今日はあと誰来んだっけ?」
そういえば朝バタついてたから誰が来るか聞いてなかったと思い聞くと
「えっとね、後は和さんと悠くんと楓さん」
「楓さんくるんだ」
まじか
楓さんといえば。ゆりの先輩でヘアメイクさんなんだけど
女性的な生まれは男性で
俺とゆりの事疑ってたのが出会いで
疑い晴れたと思ったら
あんまり思い出したくないくらい飲まされて
次の日も丸一日引き摺るくらい大変だった記憶が…
俺の雰囲気を感じ取って、フフッ。と笑うゆりを横目に苦笑い
「最初は大変だったけどもう平気でしょ?」
「いや、そうなんだけど。あの時の記憶が強すぎて」
「フフッ。気に入られちゃったもんね」
「そうなの?でも楓さん美人が故の怖さがあるから。ちょっと落ち着かねー」
ソワソワしてる俺を見て今度はクスクス笑ってるゆり
そして
その後3人とも合流して