第3章 3話
いや、まて
なんだよ。性感エステって
「それで?」
「はい?」
「これどうするの?」
なんかいっぱいあんだな。こういうおもちゃって
電マとバイブとあと、ローターくらいしか知らねーや
変な形だなーとか色々見てたら
「……資料用に?いただきます?」
「なんで疑問形?つかさ……性感エステって男が行く場所だろ」
「あ、最近は女性用もあります」
何故か敬語で返してくるつーちゃん
なに?様子変なんだけど
「そうなの?………つーちゃんも?」
なんかちょっとイラッとして
「へ?」
おもちゃ片手に
なんかイラッとしてんの馬鹿みたいだけど
「つーちゃんも、行ったことあるの?性感エステ」
「え……あぁ!そういうことか!見たことはあるよ。」
なんだ未経験か
ちょっとホッとして
そしたらなんかじぃーっと見つめられてた
「秋くん!!」
「はい?」
おもちゃを握ってる手を両手で握りしめられて
「また!協力してください!!」
「………なんか予想ついた気がする」
つーちゃんと俺って
こういうとこが似てんだよな
欲望に抗えないとこ
寝室
ベッドの上に向かい合って座る俺たち
の前には大量の大人のおもちゃ
「で?俺はこれを使ってつーちゃんを気持ちよくしたらいいってこと?」
「そう!いつもみたいに優しく!甘々いちゃいちゃラブグッズプレイが希望です!!」
甘々ね……
最近甘々できてないよーな
寧ろ抱き潰してるって言った方が正しいんじゃねーのかな
そんなこと思ったけど
なんかこれ断ったら
つーちゃんまた変なこと考えそうだし
「…………うん。わかった。頑張ってみる」
頷いて見せると嬉しそうな顔して思い切り抱きつかれて一瞬バランスを崩したけど力をいれて止まる
「ありがとう!!こんな事頼めるの秋くんだけだよ!」
「……まぁ、誰にでも頼んじゃだめだよ?」
よしよしと頭を撫でる
まじで頼みそうだもんな