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いいれんれん〜2人の距離〜

第3章 3話





帰り道で酔いが覚めたのに

酒が進み


自分の家よりいる我が家に美味しい酒に大好きな先輩

これほど酔える環境はない


「あー。ちょっと飲み過ぎたから休憩」
コントローラーを置いて鞄からタバコを取り出す


「あら、珍しい」
自ら吸うのは少ないからそう言われて


ベランダとリビングの間に腰掛ける

そしたら一緒に隣で吸い出して




何も言わないけど

なんかあったん?って聞かれた気がして



「欲って、、なんなんすかね…」

「なにそれ」

つーちゃんといると

どうしても抗えない自分が出て来て

そんな自分がちょっと怖くて


俺が怖いって感情は

つーちゃんにとったらもっと恐怖なんじゃないかな


とか

大事に抱く



って案外難しいんだなって最近思ってる



「なんの話かわかんないけどそんなに難しいもんじゃないんじゃない?」
自分で吐いた煙を見ながらそんな風に言う和さん

「んー。まぁ、自分だけなら、いいんすけど。…他人巻き込むのはなって」
俺1人の事故なら済むけど


つーちゃんを巻き込むわけにはいかないなって

「それはさ、、、察して言っちゃうけど。恋愛的な?」

「…あー。、、、なんつーか。」


「、、、わかった。もっとディープな方ね」

察しの良い先輩は、ふふ。と含み笑いをして


「…その相談。俺ふさわしいのかな。秋ちゃんより経験値少ないと思うけど」

「………和さんは、、俺よりか考え方が大人ですから。ちゃんと自制心とか。まぁ、そういうの」



「……俺、そんな風に見えてる?」

「へ?」
なんか困った顔してて


「まぁ、そうだね。多分人よりかは感情とか薄めだし欲張ったりとかしない方だけど。…………ゆりに対してはね?欲望だらけだよ?」

「…………」

「そんな顔しないでよ」

そんな事言う声はいつも通りなのに、なんか和さんが哀愁漂ってて


泣きたくなった



ゆりと和さんにも沢山の抱えてるものがあって

でも穏やかで




そんな2人がやっぱり



「はぁ。…偉大すぎ、、、やっぱり大好きだ。二宮家」

「クフフっ。なにそれ。ありがとう」
煙と共に吹き出しながらニヤニヤする和さん



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