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いいれんれん〜2人の距離〜

第3章 3話



和さんがシャワーを浴びている間にリビングに行ってゲームの用意を

和さんと入れ替わる様にささっと浴びて


2度目の乾杯を


「久々に二宮家!」

「あれ、来てなかったの?」
当たり前に家にいると思っていたらしい家主



「2人とも殆ど居ないし、居ても寝に帰ってるだけかなって。放浪犬してました」
缶チューハイ片手にそう言って

割と近所なんだけどね



「あー。フリー秋岡ね」
フリーな男って自分で言ってるからそんな風に言って和さんもハイボール飲みはじめて


「まぁ、それは否定出来ないっす」
苦笑いに対して、フフ。と笑う和さん

「またゆりが心配するよ」

「わかってます。だから最近は自らいかないんで」
自らあちこちには、ね?


つーちゃんが思い浮かんで



あ、あれは自らって言うか。ってなる



なんかぐるぐる考えてたのに気付いたのか


「ほどほどにね」
あっさりと心配されて

「ゆりと同じこと言ってる。似た者夫婦ですよね。」
ほんと言動とか笑いどころとか似てて

あったかい


和さんはちょっと意地悪だけど


「そうかな」
ゆりを思い浮かべてるのか。テレビ画面に顔は向けてるけど目を細めてて

愛おしそうな



「そうですよ。肝心な事は笑って言わないし。…知ってました?寂しいって早い段階で言ってましたよ。どうせ和さんには言ってないんだろうなと。」
ちょっと前にしたテレビ電話の内容を思い出して言うと、ンフフ。と笑う和さん


「そうね。知ってはいたよ?…まぁ、言わないけど。電話してきたのは成長かな?」

は?



あいつ。電話したの?


ゆりは絶対に和さんには言えないって
負担かけたくないとか
いらない心配して

いつも気遣ってて

和さんならそんな事言われたらご褒美にしかならないのにさ。


思わず指が止まりゲームを中断する

「……え?ゆり電話したんすか?」

「そんな驚かなくても」
顔が面白かったのかチラッと見た後、ふふ。と笑ってて

「…いや、……あぁ。そうか。それは良かった!!安心しました」
ゆり、ちゃんと電話できたんだ。と嬉しくなって

ゲームを再開する

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