第2章 2話
中々起きないつーちゃんをしっかりとベッドに寝かせて
隣に潜り込む
なんか前来た時も同じ事したよなと腕枕しながら思い耽る
ほんと
つーちゃんのこういうところもくすぐられるんだよな
次の日の朝早く目覚めても
つーちゃんはぐっすりで
あんだけ頑張ってたもんな
普段身綺麗にしてるつーちゃんと昨日のつーちゃんは別人かと思うくらいで
だからこそ起こさないように抜け出しで仕事へ向かった
その日の仕事の後
ゆりと電話してて
またあの子は買いすぎ問題勃発したみたいだから助けに向かった
「たいちゃんありがとう。日用品ストック無くなりそうだったから」
まぁ、ゆりは今に始まった事じゃないしな
ゆりは仕事中、めちゃくちゃしっかりしてるくせにこうやってプライベートになると買いすぎて帰れなくなったりして
「いーよ。別に。俺にも関係ある事でしょ」
いくつか袋を持ちながらそう言うと
「ふふ。優しい」
なんかわかんないけど嬉しそう
「なんかわかんないけど。ありがとう」
先に一旦帰ってゆりの車を持ってきたからそれに積み込む
「みんな怒らないでいてくれるんだもん。本当はごめんなさいなのに」
なんか今度は落ち込みはじめて
「ありがとうだけで充分だって。和さんも言ってんだろ?ゆりは普段頑張ってる分こっち側はほんとふわふわ綿菓子なんだから」
「綿菓子?」
「あ、やべ。内緒だったわ」
和さんと俺だけの会話をうっかり漏らしてしまう
「…綿菓子。そうなのかな」
何でか受け入れる相変わらずのゆり
思わず笑いながらぽんぽんと頭に手を乗せる
「まぁ、だからさ?帰りもやっぱり俺に運転させて?」
せめて帰りは運転する!と張り切ってたゆりの手から鍵を奪い取ってささっと運転席に座るとゆりは慌てて車に乗り込んできた
「そういえばさー。そろそろあれだろ?ツアーで家開ける日増えるよね?」
ゆりはヘアメイクアーティストで
今は雪乃空って人の専属契約している
「そうなの。だから先に色々買っておこうって思ってたらこんなになっちゃいました」
大荷物の原因がわかったところで
「じゃあ暫く和さんといちゃいちゃ出来ないんだ。…俺今日は出てようかな」