第1章 1話

そういえば

と見渡す



以前ここに来た時は懐かしい感じがしていたけど今はどっちかっていうと

ザ、燕先生って感じ





そこでシースルー気味な可愛い布で隠してた大きめな本棚が目に入り




あ、これ


作画　燕
ってなってるから燕先生の作品かー。

そうかー。脚本もそうだけど元は漫画家だもんなー
一冊を取り出してパラパラめくって
戻した時




あれ？
燕先生の作品だけかと思いきや違う？


いや、この並び的に先生の作品っぽいな



そう思ってまた違う一冊を出して

表紙を見て

「だらしなおじさんの異常な日常。」
絵、作つくね


つくね？


つか、だらしなおじさん？

なんとなくページを開くと


え、、、




これって



「へ？……やあ！だ、だめ！！」
戻ってきた燕先生に手に取っていたものを取り上げられた


「………これってもしかして。、、、先生が描いたの？」


取り上げられた物の第二巻を本棚から取り出してそう言うと



絶望感いっぱいの顔をしてて









「いや、でも先生は燕だし。でも燕先生のとランダムに並んでるから。……これって全部先生が描いたやつ？」


目が肯定を露わにしてて

「その顔の感じ当たり？」

これは、、といいながら適当に更に取り出して
「あ、それはっ」

「『強制絶頂館〜夫以外の巨根に負けた女たち〜』」
思わず読み上げてしまう


つくね先生は結構ぶっ飛んだ内容が多いんだな

エロ本てやつか


燕先生はそういうのじゃないしな

なんかAV女優さんたちの体験談？みたいなやつは描いてるって聞いたけど。りん姐由来だろうし。
あとは普通にドラマの脚本とかだしね




ん？



燕先生



つくね先生









「………あ、だからつーちゃんか！」

「へ？」
素っ頓狂な声をあげる燕先生


「だから。燕(つばめ)、につくね。だろ？だからつーちゃん」

「あ、いや。本名が椿だから…ってそうじゃなくて！！」
椿かー。

だからつーちゃんね。