第1章 1話
燕先生宅
「お、引っ越しは完了した?」
以前はダンボールだらけだったけど今はそんな事なくて
「ふふ。何年前の話?」
笑いながら買ってきたものを取り出す燕先生
「家具も変わってるー!燕先生ぽいね」
前にあったのはベージュのシンプルなデザインの物で
あれも良かったけど今は白が基調の少しひらひらした物がついていて若干前より女性っぽい雰囲気のもので
「あの家具はここに住んでた前の住人が置いて行ったものだったから」
「へぇ。そうなんだ。、、、これの方が燕先生に似合ってるよ」
と燕先生の頭を撫でた
「…とりあえず。飲まない?」
そう言って離れてキッチンからグラスと氷入れを持ってきてくれる
地べたに座り先程買った酒を注ごうとするから
「いーよ。やらせて?」
奪い取りグラスに注ぐ
「あれ、、」
「うおっ!…なに?」
酒を注いでる腕を触られて思わずびっくりすると、前より太い、、というか硬い?と言われ
腕を軽く摩られて
あ、筋肉ね
「あー。最近鍛えてんの」
そう言って力瘤を作る
「わぁ。カチカチだ」
ぺたぺた触りながら言われて
言い方も、触り方もなんだか
「なんか、、えっちぃな」
「へ?」
一体何がと言う顔をする燕先生
「うーん。まぁいいや。……はい。お疲れ様。」
無防備に人を誘惑する系?なのか?と思いつつ先生にグラスを持たせてカツンと自分のグラスに合わせた