第1章 1話
暫くして、悠は明日の予定が変更になり
「秋さん。すんません。明日入り早くなっちゃって」
すんません!と手を合わせて帰る悠に手を降って見送る
燕先生は寝かけてるりん姐を起こしていた
「りんー。そろそろ私たちも帰ろうか」
「んー?…うん。、」
タクシーまで連れて行き一緒に乗り込もうとする燕先生はそれを阻止されて無理矢理ドアを閉められていた
「あ!ちょっとりん!」
「だーいじょうぶ!それより秋!つーちゃん送っていってよ!」
じゃーねー!と直ぐに行き先を運転手に告げて言ってしまった
「ハハッ!言い逃げして満足そうだったな」
思わず吹き出して言うと、気にしないでね?今日はそこまで飲んでないし。と言う
思わず思い出してしまいながらも
「……うーん。。そっか。んじゃ帰るか!」
タクシーを捕まえて先に燕先生を乗せる
「秋くん先でいいのに」
「いいって。女の子なんだから」
そして手を振って見送り
自分もタクシーを拾って家路へ(二宮家)
マンション前でタクシーを降りるとエントランスに見知った姿が(ご主人様)
「あ!たいちゃんも今帰り?」
「うん。ただいま。どうだった?」
嬉しそうに、お帰りただいま。と言って
「バー。すごく楽しかったよ。新しいレシピも教えてもらったの!今度お家でやってみよ」
エレベーターに3人で乗り込んで
「やった。楽しみ」
「次は秋ちゃんも一緒に行く?」
ほんとは行きたかったんでしょ。と和さんにニヤッとされて
「今日はね、デートでしょ?次は行きたいです」
「え?デート?」
首を傾げるゆり
エレベーターを出て家へ
「デートじゃなかったの?」
ただいまー。と言いながら靴を脱ぐ
「デート。だよ?ゆりはそんな気全然なかったけどね。俺の片想い」
和さんは、ふふ。と笑いながらそんな風に言って
ゆりの頭を撫でていて
「そっ!そうだったんですか?……そっか。デートだったんだ。…ふふふ」
恥ずかしがりながらも嬉しそうに和さんを見つめてて
ほんとにこの人達は相変わらずだな