第8章 最終話
つーちゃんマンション前
インターホンを押すも
出なくて
「やばい。もう居ないかも」
そんな事言うりん姐に行動は止められなかった
オートロックを合鍵で開けて
エレベーターへ
「秋。鍵持ってるなら最初から言いなさい」
「……………」
「黙ってんじゃないよこら」
エレベーターが開いて
走って
つーちゃん自宅前へ
合鍵を使って扉を開けたら
「(ガチャっ)………つーちゃん」
良かった
間に合った
玄関で靴を履きかけなつーちゃんを抱きしめる
「へっ?!………えっ?!」
パニックのつーちゃんを他所に
俺はつーちゃんの温もりが久々で
泣きそうになっていた
「あー。よかった。間に合った。…ていうか!!秋!勝手に先に行くな!」
りん姐がなんか言ってる気がするけど
今はこの温もりを感じてたい
「………な、んで?」
戸惑いを隠せないつーちゃんを
離したくなくて
「…なんか言え」
りん姐に小突かれて
ちょっと我にかえる
「…………やっぱりだめ」
「……へ?」
だめ
絶対に
「つーちゃんがそれでいいならって思ったけど、………やっぱりだめ。絶対行かせない」
ぎゅうっと抱きしめる力を強くしてしまう
「秋くん。…苦しいよ」
言われて
はっとなって少し緩める
「……秋、離してあげて」
「やだ」
「はぁ?何言ってんの?」
呆れてるりん姐の声が聞こえたけどこれだけは譲れない
「絶対離さない」
「…秋くん。私、今から用事があるから。離して」
つーちゃんの非力な力で押されたけど
絶対に離してやるつもりはなくて
「………それって。小野先生のとこだろ?」
「あ、………うん。そう」
イライラ度が増す
「なら、尚更離せない」
選ぶ自由はあるとは思うけど
俺だって