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いいれんれん〜2人の距離〜

第1章 1話







「ただいまー」

「あ、たいさん。お帰りなさい」

「おかえりー」

リビングのソファで寛ぐ二宮夫婦は俺の最近のお気に入りの居場所



「飲んで来たの?まだ飲めそうなら一緒に飲まない?今日はね、和さんがおつまみ作ってくれたんだよ」
ニコニコと笑って、見て!とお皿に乗せたものを見せてくる二宮嫁(ゆりちゃん)

それに対して二宮くんは、んふふ。と含み笑いをしながらグラスを傾けていた



いつもこの家は穏やかで

その空気を作ってるこの人達も


全部癒しなんだよな







「あー。浄化されてくわ」

「なに、それ」
ゆりちゃんが不思議そうに笑う

晩酌後の洗い物を買って出て、ゆりちゃんは残り物の片付け

二宮くんはテーブルの片付け



「汚れた心がここに来ると洗われるの」

「なんかよくわからないけど。いつでもおいでね?たいさんが居心地いいなら」
優しく微笑まれて、そしたらテーブルを片付け終えた二宮くんがそっとゆりちゃんの背後に周り頭にぽん。と手を乗せた


「んふふ。ゆり。だめでしょ」

「え?何がですか?」

「そんな事言ったらほんとに毎日来ちゃうよ?経験済みでしょ?」
ニヤッと笑って覗き込む二宮くんに、真っ赤になるゆりちゃん


「まぁ、俺はいいんだけどね?秋ちゃん家汚さないし。ゲーム相手に丁度いいし」

満足したのかその場を去りタバコを吸いに行く二宮くん

「……なんでたいさんが嬉しそうなの」
赤い顔を両手でパタパタさせて困り顔のゆりちゃん

「いや。夫婦円満でなによりだよ。ありがとう」
何故お礼を言われたのかわからないと首を傾げ最後のタッパを冷蔵庫に仕舞い込むゆりちゃんを見て


やっぱりここは落ち着くな。と改めて思った




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