第5章 5話
寝室
「ところでさ。ストレス発散なのは漫画を描く事?それともエロいこと考える事なの?」
ベッドでゴロゴロしながらそんな風に聞いてみると、うーん。と考え込むつーちゃん
「そうだね。…えっちな事考える事は大前提!」
「…そう」
えろに貪欲なつーちゃん
「それを紙に書き起こすのも好き。デジタルが楽な事はわかってるんだけどね。最初は紙に描いてからデジタルにおこしたいんだよね」
その後ぶつぶつと1人で業界用語?ぽいこと言ってて
ほんとにこの仕事が好きなんだなと
ある日の仕事帰り
悠に誘われて2人で男飲みをしていると
「秋さん、最近浮ついてないっすね。フリーな男は卒業なんすか?」
「あー。…そーねー。」
「…なんか、その返事。にのくんぽいっす」
悠は和さんの専属としてそれなりに経験値積んでて
あと、元々海外でゲーム会社就職しようとも考えてたらしくて
そういうのもあって和さんと仕事以外でもゲーマーとして遊んでるみたい
「最近ねー。その辺はちょっと成長したかも。」
つーちゃんを思い浮かべながらなんとなく頬が緩んで
「…聞いてくれんの?その辺は先輩でしょ?悠の方が」
「先輩って…俺ただ結婚早かっただけっすよ?」
「いやいや。国際結婚してて、モデルだろ?しかも遠距離恋愛」
「たまたまっすよ。まだ向こうがこっち来れてないだけで」
そんな風に言えちゃうのはやっぱりこいつは大人だよなって思う
「それで?秋さんをそんなに悩ませる美女が現れたんすね。お目にかかりたいっす」
もうお目にかかってんだけどな