• テキストサイズ

【NARUTO】水神姫は月夜に笑う【長編】

第6章 受け継がれる想い



「ホラよ」

サスケが自分の持っていた弁当をナルトへと差し出した。
その行動にサクラが焦ってとめようとするが…

「大丈夫だ。今はアイツの気配はない。
昼からは三人でスズを取りに行く。
足手まといになられちゃ、こっちが困るからな」

サスケの気持ちに同意するかのように、
サクラも弁当を差し出す。
ナルトの嬉しそうな顔に、マイも自然と笑みをこぼした。

その直後、ボン!という音と砂埃の中からマイの後ろに突如カカシが現れる。

「お前らぁあああ!!」

バレた…という思いから三人が叫び声をあげて構えるが…
続いて出てきたカカシの言葉に絶句する。


「ごーかっく♪」


………………え?
………………は?

ナルト達はきょとんとした顔でカカシを
見つめている。

『びっくりしたー。カカシさん、来るなら来ると言って下さい。』

もちろん気配で分かっていたマイだが、意地悪くカカシに告げると、
ごめ~んね♪と、満面の笑みで返してきた。

何故、合格なのか分からない三人は
未だに目をぱちくりさせている。

「お前らが初めてだ。
今までの奴等は素直にオレの言うことをきくだけの、ボンクラどもばかりだったからな。
忍者は裏の裏を読むべし…。
忍者の世界でルールや掟を破る奴は、クズ呼ばわりされる」


マイはハッとしてカカシを見上げる。


「……けどな!」


マイは目頭に込み上げるものを、必死で抑えていた。


「仲間を大切にしない奴は

それ以上の クズ だ」


そっか…そうだったんだ…。

マイは皆に気付かれないように
涙を拭った。
/ 149ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp