第6章 受け継がれる想い
毎日慰霊碑に行くカカシ。それは、後悔からのものかと思っていた。
しかし、昔のカカシからは考えられない
チームワークを重点においた試験。
カカシは、しっかりと前を向き歩き始めていたのだと、マイは嬉しかった。
オビトの忍道を、自分の想いをしっかりと受け継いで、そして伝えてくれていたのだと…マイは嬉しかったのだ。
「これにて演習終わり。全員合格!!」
明日より任務開始だ!というカカシの言葉に歓喜の声をあげる三人だった。
帰り際マイの耳元で囁いたカカシの言葉に、マイは嬉しそうに微笑み
周りに聞こえない程の小さな声で
『…当たり前よ…』
と、呟くのだった。
――――……
『やったね!ナルト!
よーし、今日はお祝いだし、良いことあったからご馳走作るぞぉ!』
「へへへ♪良いことってもちろんオレの合格だってばよ?」
帰り道、マイとナルトは手を繋いで
家路を行く。
『もちろん合格もだけど…他にも♪』
満面の笑みでナルトに返すマイ。
「なんたってば、なんたってばよ!!」
『フフフ…内緒だよー』
気になるー!!とごねるナルトに悪戯な笑みを浮かべるマイだった。
――――……
「マイちゃんの説教…最高♪」