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【NARUTO】水神姫は月夜に笑う【長編】

第6章 受け継がれる想い



あやしい……
ナルトとサスケとサクラは
そんな二人をジトーっと眺めていた。



――――……




下忍昇格をかけた演習がはじまった。

マイは、危ないからとお昼の弁当がおいてある、少し離れた場所からの見学になった。

カカシから腰にぶら下げた鈴を取れたら
合格というシンプルなものだが、
それは容易でないことは、マイには
すぐに理解出来た。
里最強のカカシから、アカデミー卒業直後のナルト達が鈴をとれるはずがない。
しかも、鈴は二つ。ナルト達は三人。
少し考えてみれば、チームプレーを試す試験であろうとマイは直感した。

『チームプレー…か…』

昔のカカシを知るマイには、何ともカカシらしくない試験だと、疑問を覚えていた。

(それにしても…演習をはじめる直後
ナルトがカカシへ飛びかかろうとした時のカカシの動き……さすがに速い…。
昔よりすごくなってるのは…当たり前か…)

『戦いになると…かっこいいのに…』





しばらくすると、
ナルトが叫びながら宙を舞い…
サクラの悲鳴がこだまし…
サスケとの戦闘も、すぐに、決着がついたようで、
途中、マイのもとへ戻ってきて
弁当を盗み食いしようとしたナルトは
縄で縛られ、しばらくしてサスケ、サクラも
マイのもとへ帰ってきた。

(ナルト…ばかなんだから…)

呆れて三人を眺めていた マイの前に
瞬身でカカシが現れる。


「おーおー、腹の虫が鳴っとるね…君達。
ところで…この演習についてだが、
ま!お前らは忍者学校に戻る必要もないな」

カカシの言葉に三人は顔を輝かせ喜ぶ。

「じゃあさ!じゃあさ!
ってことは三人とも…」

ナルトは、喜びを確信に変えるため
先をせがむ。

(ナルト…きっとカカシは…)

マイの予感は的中する。



「……そう、三人とも……

忍者をやめろ! 」





マイはカカシの背中を見つめていた

カカシが背負ったものを知るために…


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