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【NARUTO】水神姫は月夜に笑う【長編】

第5章 悩める男心



『あの…なんでしょうか…?』

「いやいや、べ~つに」

さっきから何をするでもなく
受付の隣に椅子を持ち込み
只ただ、眺めてくる里最強の忍者に
マイは溜め息をもらす…。

昨日、イルカの病室に突然現れたのには
驚いた。
しかし、何故今日も関わってくるのか。
もしかして…ばれたのか…
マイは内心気が気でなかった。

方や、昨日の自分の行動に驚いたカカシは、
それが引き金となり、興味に一層拍車がかかったのである。

『はたけ上忍…』
「……………」

『はたけ上忍!』
「……………」

先程から何故か呼んでも無視を決め込む
この男。
何が気に入らないのか、マイは
溜め息をもらす。

「あのさ…マイちゃんは…いくつ?」

カカシの質問に一瞬ドキリと脈打つ。
同い年であることを隠そうか否か。
しかし、すぐにばれること…

『26…ですが…』

ふ~ん。と、見つめてくるカカシに
まずったか…?と構えるマイ。

「じゃあ、カカシ。カカシでい~よね」

『は?』

思わぬ返しに、開いた口が塞がらないマイ。

「イルカ先生は、名前なのに。
同い年の俺が苗字っておかしくない?」
『……はぁ…まぁ……』
「だから、カカシ。上忍ってのも
あんまり嬉しくな~いね~」
『まとめると……名前で呼べ。ということでしょうか?』
「そうそう♪」

マイは盛大な溜め息をついた。

自分の知っているカカシは、
こんなに子ども染みていただろうか…
月日がたつのは…何というか
カカシの軽いノリに違和感を感じつつ

『わかりましたから…何でもいいですから…待機所へ戻っ てもらえますか?カカシさん。』

と、冷たい視線のおまけ付きで返すのだった。
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