第4章 闇と光
「…あはは、マイさんには
敵いませんね…すみません。」
そう言うとイルカは、リクライニングを
倒し、横になる。
マイは、イルカがナルトの前で無理をしてでも、平気な様を装っているのだとすぐに分かっていた。
優しいイルカのことだ、自分のせいで
傷を負わせてしまった負い目を
ナルトに少しでも感じさせないように
したかったのだろう。
『その…詳しくは知らないのですが
大変でしたね…。それにそのケガ…。』
「いやぁ、激しい実戦は久々だったので、なんとも見苦しい姿を晒してしまいました」
マイは、負い目を感じていた。
あの場所にいたのに、
守れたはずなのに、
任務を優先したことを…。
「でも、ナルトが成長した姿を見せてくれて、嬉しかったです。」
笑顔で話すイルカの姿に
マイは申し訳ない気持ちで
いっぱいだった。
偉そうにカカシに説教しておいて
自分は何をしているのか…と。
「それに…なんか俺、印象変わったんです。暗部の…」