第4章 闇と光
マイは、山中花店の前にいた。
これからお見舞いに向かうためである。
暗部の世界に身をおくマイが
お見舞い等したことはほとんどなく
どんなものが良いのか悩んでいると
中から、山中 いの が出てきた。
「いらっしゃーい!どんなものをお探しで…」
顔を覗かせた いのは言葉を詰まらせた。
漆黒の黒髪が、唯一出ている切れ長の目を映えさせる。
カカシと同様に、顔の殆どが口布で覆われているのにも関わらず、美しいであろうことが手に取るように分かる。
それに加え、スラリとした長身に、程よい筋肉質な体つきは、同じ女性である
いの も見惚れてしまうほどだった。
いの の様子に、ん?と首を傾げると
「あ…あの!くの一さんですか!?」
突然の発言に、少々驚きつつも
目を細めて微笑しつつ答える。
『フフ…ごめんなさい。私は一般人です。アカデミーで受付をしてるの』
「あんた…あの黒薔薇か…」
問いの返事は目の前の少女からではなく、いつの間にか真後にいた、少年からだった。
「シカマルじゃなーい!って、あんた知り合い!?」
シカマル…
マイは頭をフル回転させ、記憶を探る。
アスマに正体がバレたあの日…
商店街で出会ったあの子かと、マイは
振り返り、マジマジとその少年を見つめる。
「な、なんだよ…」
マイに見つめられ、照れているのか
シカマルの頬が少しずつ色付く。
どっかで見たような…
するとマイは、閃いたように
あ!っとシカマルに指をさす。
『シカク!!シカクだ!』
突然父の名を呼ばれたシカマルは
一瞬驚くも、すぐに鋭い顔つきに変わる。