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【NARUTO】水神姫は月夜に笑う【長編】

第4章 闇と光



木ノ葉の里を
綺麗な月明かりが照らす。

予想通りナルトが動き出した。
それに合わせ、気配を消したマイは
離れた場所から、ナルトの後をつける。

里外れの森の中腹までくると、
ナルトは足をとめ、巻物を広げ出した。
後はミズキをこの場で取り押さえればと
待機していた矢先…

ミズキの予想外の行動により
思わぬ人物がナルトを追って森へと入ってきたのだ。

「…見つけたぞ コラ!!」
「あー!鼻血ブー見っけー!」
「バカ者!見つけたのはオレの方だ!!」

ミズキが自ら火影ならびに、忍達へ
ナルトが封印の書を持ちだしたことを
言い回ったのだ。

その事により、イルカがナルトを探し、
今に至る。

(ちっ…仕方ない、しばらく様子をみるか)

マイは引き続き、気配を消し様子を
伺う。

ナルトの口からミズキの入れ知恵であることを知るイルカ。

その刹那、いく数ものクナイが
投げられた気配を察したイルカは
瞬時にナルトを突飛ばし、非難させるが
避けきる暇もなく、クナイを全身で
受け止めてしまう。

「よくここが分かったな…」

「なるほど…そういうことか!」

すぐ側にある枝に降り立ったミズキの姿に
イルカは確信したように口を開く。
その様子を見ていたマイは
拳をきつく握りしめ、耐える。

ミズキが巻物を手にしたのを確認し、
捕らえる。

それが火影からの命だった。




状況を理解しきれないナルトは
キョロキョロと落ち着かない様子だ。

「ナルト…巻物を渡せ」

ミズキの問いに被せるように
「ナルト!!巻物は死んでも渡すな!!」

イルカの叫び声がこだまする。

「それは禁じ手の忍術を記して封印した危険なものだ!
ミズキはそれを手に入れるため
お前を利用したんだ!!」

ミズキはその場に立ち、余裕の面構えで
ナルトを見据える。
マイは、動くか?と体勢を整えるが
ミズキは、ナルトへと語り出した…。

「ナルト…お前が持っていても意味がないのだ!
本当のことを教えてやるよ!」

イルカが制止する声を無視するように
ミズキは続けた。
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