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【NARUTO】水神姫は月夜に笑う【長編】

第3章 葛藤



ナンパか…?と思ったが
どうもそうではないようだ。

「こんにちは。お嬢さん」
「さっきは、人前で恥をかかせてもらい、どうもありがとう…」

そのうちの一人は、先程マイが
受付で追い払った男であった。
男の逆恨みほど、醜いものはないな…と
胸の内で悪態をついていた矢先、
男に手をとられ、無理矢理路地裏へと
連れていかれる。

『!?ちょ…』

一瞬、抵抗しようとしたマイだが
人目のある商店街の通りより、路地裏の方が何かとは都合が良いと、されるがままに引かれていった。




―――――……



「ったく…こりねぇなぁアスマ…」

オールバックで髪を一つに結い
両手を頭の後ろで組ながら、実に気だるそうに歩く少年の隣で

「いやまぁ…そういうなシカマル。
今日こそは勝てそうな気がするんだよ」

と、タバコをふかしながら
上忍 猿飛アスマは商店街を歩いていた。

「大体さ…卒業試験明日に控えてる生徒を、将棋に誘うかよ…めんどくせぇ」

「よく言うぜ…お前には大したことじゃないだろうが」

と…シカマルと会話していた視線の先に
三人の男に路地裏へ連れていかれる女の姿を捕らえる。
何かあると引っ掛かったアスマは


「悪い…シカマル、ちょっと待っててくれ」

「は?何だよ」

と、眉を寄せるシカマルを残し
後を追った。





――――……


路地裏の奥へ連れてこられたマイに
男は詰め寄り、マイの顎をクイっとあげ目線を合わせる。


「可愛い顔に傷を残したくなかったら
俺の奴隷になってよ…
忍のグズとか言ってたよね?
あれも謝ってほしいなぁ…マイ!」

そう言うと、徐にマイの髪の毛をつかみあげ、
地面へ顔をつきつけた。
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