第3章 葛藤
「ごめんね…そうだったんだね…悪かった」
カカシは、申し訳なさそうに軽く頭を下げるのだった。
謝罪するカカシに、気にしないで下さいと伝え、
用事があると言い残し、マイはその場を離れた。
ナルトを迎えにいく道中…
先程までの緊張が一気に体を駆け巡り、
冷や汗がうなじを伝う。
(なんとか…なったかな??
とりあえず、ひー爺様の
傷跡大作戦に助けられたわ…)
慰霊碑の前に残されたカカシは…
「ん~…どうだろうねぇ…傷跡か…」
そして、ふと慰霊碑に刻まれた
愛しい者の名前を見つめる。
「お前はさ……本当にここに、眠ってるの…?
マイ……」
風貌の感じ、同じ名前というだけで
ここまで引っかかるものなのか…
カカシはそっと、慰霊碑を離れた…。