第12章 中忍試験開始!!
『今は…リー。彼の体術はガイ譲りの一級品ね。努力であそこまで極めるハートの強さがすごいわ。でもサスケ君はまだ写輪眼が開眼したばかりだし、体術センスもずば抜けてるから、どんどん成長してる…。次に戦ったら分からないかな。』
「体術の神様に言われたらリーは泣いて喜ぶわね♪」
『神様って…言い過ぎです…』
プーッと膨れて照れているマイ。ふと視線を感じ目線を移すと、カカシと目が合う。
罰が悪そうに、お互い視線を反らし、カカシがわざとらしく話をふる。
「…ま、しかし…、部下達がいないとヒマになるねぇ~」
その雰囲気に気づいたのか否か、フーッと煙草の煙を吐くアスマ。
「なに…すぐ忙しくなるに決まってる」
「何で?」
カカシの問いにニヤッと口角を上げるアスマ。
『今年の第一の試験官は…森乃イビキなの…』
マイの言葉に苦笑いを漏らすカカシ。
「よりにもよって…あのサディストか…」
『厳しくなるね…試験…』
彼の事を知る暗部と元暗部であったマイとカカシは、はーっとお揃いで溜め息をつく。
「サディスト?」
紅の問いにアスマが答える。
「紅…お前は新米上忍だから知らねーのも無理はねー…」
「マイ、いったい何者なの?」
苦笑いしつつ答える。
『プロよ…』
「何の?」
『拷問と尋問…』