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【NARUTO】水神姫は月夜に笑う【長編】

第12章 中忍試験開始!!



「改めて…おかえり。お前が無事でよかったよ」
『ただいま…ガイ。今はガイ先生だもんね…』
「あぁ。上忍師はいいぞぉマイ!青春だ!」
『熱いとこも…変わらないね』

ガイとはカカシと同じく同期であった為、共に任務をこなし、共に修行する間柄だった。
基本何でも器用にこなすガイだったが、体術を好み、同じく体術を得意とするマイにもカカシ同様決闘を挑んでは、ボロクソに負けていた。

「まさか…水流園だったとはな。マイの圧倒的な体術センス…今は頷ける。」

ガイもまた、昔を思い出しているかのように遠くを眺め嬉しそうに話す。

『ガイだって…すごいじゃない。スピードじゃ勝てないもの私。元々オールマイティーに忍術もこなせる上に、体術も一級品だった。
それに私…尊敬してたの』

マイの言葉にガイは驚き、続きを待つように見つめる。

『貴方はセンスがある…でも、何より努力の天才。
ガイほど努力してる人を…私は知らない。』

真っ青な空を真っ直ぐ見上げて言うマイに釘付けになるガイ。

昔からマイは強く綺麗で、同期の男達からアイドル的存在だった。
ガイもまた、マイに憧れていた。
得意とする水遁を纏いながら繰り出す体術は、まさしく水神のようで美しく、それでいて飾らないマイの人間性に惹かれていた。

何度も挑みボロクソに負けようと、マイは鬱陶しがることなく、何度も手合わせしてくれて、いつしか共に修行するようになった。

憧れていたのは自分で、マイはあの天才とうたわれたカカシと同等の存在。
いつか同じ高みに登り詰めてやるんだと、必死で努力していた。

そんな自分を見ていてくれていたのだと、ガイは嬉しかった。
尊敬…。
力を認め肩を並べて戦える、何よりの言葉である。

「カカシとは今じゃライバルだ。マイ…今度戦ったら負けないからな!」
『楽しみにしてる!』

久々の再会に浸っていると、ガイが咄嗟にマイの腕を掴み瞬身を使った。
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