第4章 チャリティーブルーロック開始!
ホテルのロビーには、黒澤がすでに待機していた。彼は黒のスーツに身を包み、英美子のためにドアを開けてくれる。
「本日は、玲王坊っちゃまより特別観覧席をご用意いただいております。お嬢様のご移動は、私が責任を持ってお守りいたします」
「ありがとう、黒澤さん。……ちょっと緊張するけど、今日一日よろしくお願いします。」
英美子は深呼吸をして、車に乗り込んだ。
会場は都内のスタジアム。チャリティーイベントのために設営された特設ステージと観客席には、すでに多くの人々が集まっていた。報道陣も、昨日の会見を受けて落ち着いた様子で取材に臨んでいる。
英美子が黒澤に付き添われて会場入りすると、スタッフたちが丁寧に案内してくれた。玲王が手配した特別観覧席は、ピッチを見渡せる位置に設けられていた。
「英美子さん!」
千切がユニフォーム姿で駆け寄ってくる。
「来てくれて嬉しいです。今日は、僕たちの全力を見てください」
蜂楽も笑顔で手を振り、潔は少し照れくさそうに頷いた。
「英美子さんが来てくれるって聞いて、みんな気合入ってます」
凪はベンチに座りながら、ぼそりと呟いた。
「……応援、よろしく」
英美子は、凪の言葉に頷いて見せた。
スタジアムの空は晴れ渡り、風が心地よく吹いていた。