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足元に吹き抜けてく花びら

第3章 運命の記者会見


「その……これからのことなんですが。皆さんのことですし、すでに何かしら手は打ってあるかと思います。でも、私個人の考えとして、今回の件について記者会見を開きたいと思っているんです」


突然の申し出に、メンバーたちは一斉に目を見開き、英美子へと視線を集中させた。


「もちろん、皆さんを悪く言うつもりはありません。ただ、ありのままの事実を、あの場にいた蜂楽さん、潔さん、千切さんと一緒に話したいと思っています。

御影さんのお力をお借りする形になるとは思いますが、もし蜂楽さん、潔さん、千切さんがメディアに顔を出せないなら、私一人でも構いません。真実を伝え、世間の皆様にご理解いただき、誤解を解きたいんです。

そして、私がチャリティーの純粋な応援者であることを伝えられれば、今回のイベントの宣伝にもなると思うんです」


その言葉には、もはやマスコミに怯えていた女性の影はなかった。むしろ、誤解に立ち向かい、真実を語ろうとする強い意志が、その瞳に宿っていた。


玲王は腕を組み、しばらく黙考したのち、小さく呟いた。


「……うん。悪くない考えかもしれない」


蜂楽が勢いよく声を上げる。


「今回の騒動の原因を作ったのは俺だし、英美子さんのためなら、何でも協力するよ!」


「俺も!できることは何でもします!」


千切が力強く頷きながら言い、


「俺も!騒動に巻き込んでしまった側として、責任を果たします!」


潔も立ち上がって、真剣な表情で言葉を重ねた。


凪はソファに座ったまま、ぼんやりと天井を見ながらぽつりと呟く。


「……なんか、面倒そうだけど。何かやることがあれば手伝うよ」


その言葉に、室内の空気がふっと和らいだ。


英美子の勇気ある提案は、彼らの心にも火を灯した。
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