第3章 運命の記者会見
「でも、英美子さんが無事でよかった。マスコミって、時々結構えげつないから…」
英美子は、静かに頷いた。
「……あのとき、皆さんが助けてくれて、本当に感謝してます。知らない世界の人たちなのに、すごく優しくて……」
その言葉に、千切がそっと微笑んだ。
「知らない世界でも、繋がれることってあると思うんです。だから、ここに来てくれて嬉しいです」
英美子は、少しだけ目を潤ませながら、皆の顔を見渡した。
この部屋の空気は、ただの高級な空間ではなかった。
それぞれが、彼女を守ろうとする意思を持って集まっていた。
そして、英美子の心にも、少しずつ“安心”という名の灯がともり始めていた。
ひとしきり談笑が終わると、英美子の表情から笑みが消え、真剣な面持ちに変わった。静かに皆を見回し、意を決したように口を開く。