第3章 運命の記者会見
「お……お嬢様って年齢じゃ……って―――執事!?」
あまりの展開に、思わず素っ頓狂な声を上げてしまう。
彼女のリアクションに、室内の空気がふわりと和み、くすくすと笑い声が漏れた。
「いきなり執事なんて、驚きますよね。でも、それが玲王の日常で……俺たちはもう慣れちゃってるんです」
千切が柔らかく笑いながら、英美子に声をかける。
その言葉に、英美子は少しだけ肩の力を抜いた。
非日常の世界に足を踏み入れたばかりの彼女を、彼らは自然体で迎え入れていた。
そして、守られるだけではない、確かな絆がこの場所に芽吹き始めていた。
スイートルームの空気は、思いのほか穏やかだった。
高級感に満ちた空間の中で、英美子はソファの端に腰を下ろし、少し緊張した面持ちで周囲を見渡していた。千切、蜂楽、潔、玲王、凪――それぞれが改めて自己紹介をし、軽い冗談や近況を交えながら、場を和ませていた。