第3章 運命の記者会見
スイートルームの中は静かだった。
そして、そこには――
千切、蜂楽、潔、玲王、そして凪が待っていた。
「桜沢さん!」
千切が真っ先に立ち上がり、駆け寄る。
「無事でよかった……」
蜂楽は手を振りながら笑い、潔は少し照れくさそうに頷いた。
玲王は静かに立ち上がり、深く頭を下げる。
「初めまして、桜沢さん。この度はうちのチームメンバー――特にこいつが!」
そう言って、玲王は蜂楽の後頭部を軽く叩いた。
「ご迷惑をおかけしました。ここなら誰にも邪魔されません。安心してください」
そして、玲王は柔らかな笑みを浮かべながら、右手を差し出した。
「自己紹介が遅れました。御影玲王です」
(この人が……御影グループの)
英美子は恐縮しながら、震える手で玲王の手にそっと触れた。
「桜沢英美子です。この度は……お世話になります」
深く頭を下げる英美子に、玲王は優しく頷いた。
ソファに座っていた凪は、ぼんやりと彼女を見つめながらぽつりと呟いた。
「……来たね」
(この人も、ブルーロックメンバーの人かな?)
英美子は凪に向かって、静かに会釈をした。