第3章 運命の記者会見
タクシーの車中。英美子は窓の外を見つめながら、スマホを開いた。千切からのLINEが届いていた。
『桜沢さん、無事ですか?
今、御影グループのホテルに移動してもらうよう手配しました。
僕たちも、すぐそばにいます。』
英美子は胸が熱くなるのを感じながら、返信を打った。
『ありがとうございます。
皆さんに迷惑ばかりかけてしまって……本当にすみません。』
すぐに、蜂楽からもメッセージが届いた。
『桜沢さん!無事でよかった!
迷惑なんて思ってないよ!俺ら、仲間だから!』
続いて潔からも。
『俺たち、桜沢さんの味方です。
今はゆっくり休んでください。ホテルで待ってます』
英美子は、スマホを胸元に抱きしめた。
御影グループの高級ホテル。
タクシーを降りた英美子は、目の前にそびえる近代的なデザインの建物を見上げ、言葉を失った。
洗練された外観の中に漂う重厚な気品――普段なら絶対に利用することのない世界だった。
彼女がエントランスにたどり着くと、館内から一人の女性が現れた。