第3章 運命の記者会見
玲王はすぐに何かを打ち込みながら言った。
「御影グループが経営してるホテルが近くにある。スイートルームを一室、彼女のために確保する。セキュリティも万全だ。移動はうちの車で手配する」
「玲王……ありがとう」
千切が深く頭を下げると、玲王は腕を組んだまま静かに頷いた。
「このまま放っておいたら、チャリティーイベントにも影響が出る。彼女を守ることは、俺たち自身を守ることでもある」
凪はソファに座ったまま、アイスティーを飲みながらぽつりと呟いた。
「……みんな、動くときは速いね」
その目は、どこか優しく、そして少しだけ柔らかい温かみが宿っていた。
英美子を守るために、それぞれができることを動かし始めた。
それは、ただの騒動の収束ではなく――
彼女を“仲間”として迎え入れる、静かな決意の始まりだった。