第2章 彼らは有名人だった!
英美子を守ること。そして、チャリティーイベントを成功させること。
その二つの決意が、静かに、しかし確かに、皆の胸に宿っていた。
「なにこれ……嘘でしょ?」
英美子は自宅に戻ると、慌てて新聞を広げ、そこに載っていた写真に愕然とした。
蜂楽に抱きかかえられた自分の姿が、モザイク付きで大きく掲載されていたのだ。
「あの子たち……有名人だったの?それも、世界的な……」
英美子の家にはテレビがなく、彼女自身も芸能人や有名人に興味がない。話題となっている御影グループ主催『世界を救うエゴ!ブルーロック募金チャリティー試合』のことも、まったく知らなかった。
恐る恐るスマホを開き、ネットニュースを確認すると、電子の海でもこの話題は持ち切りだった。
「どうしよう……」
英美子は言い知れぬ恐怖に襲われた。
その時だった。
――ピンポーン。
玄関のチャイムが鳴る。